境内の大きな松の木。生き返らないかと手を尽くしたのですが、いよいよ緑色の松葉が少なくなってきて、住職や野田造園さんと相談し、マツムシにやられてしまって助からないし、他の松にも被害が出るから伐採するしかないという結論になりました。

そして、今朝、あっという間に伐採されました。

伐採されている間、いろんなことが思い出されて、悲しくて寂しくて・・・でも、しっかり最後まで見守りました。

一番最初に思い出したのは、約30年前、白無垢姿の私は、松の枝に綿帽子が引っかからないように腰を屈めて、ゆっくりと通ったことでした。

一番最後の思い出は、7月下旬のラジオ体操の時に、通路に突き出た松の枝に子ども達がジャンプして、届くとか届かないとかで遊んでいた光景が思い出されました。

一つのいのちが終わるって、すごいこと、大変なことです。この出来事も仏様からの教えなのですね。どんないのちも、いつかは終わるんだ。それは突然やってくるかもしれないんだ。だから、それでお前はいいのか?と自分の生き方を問う貴重なご縁を、また、私はいただきました🙏 釋尼妙由